まりも

壁の向こう側にあかるい未来が存在すると聞いた


あたしは未来が見てみたくて
その壁を乗り越えようと足掻き
ある時は穴を開けようともがいた


突然、風が吹いてきて 目に砂が入った



そして気づいたのだ



鉄筋コンクリートでできた
天まで聳える分厚い壁なんて
もともとそんなものはなかったのだ


壁は、あたしだ。




未詩・独白Copyright まりも 2007-09-20 23:42:32
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