汗
城之崎二手次郎
全身から汗がふき出している。一人きりのサウナに気分を良くして、すでに十分が過ぎていた。限界だ。腰を上げかけたとき、彼らが入ってきた。どの背中にもきれいな刺青が見えた。私は静かに腰を下ろした。でも、本当にもうもたない。すると、一分もたたないうちに、もっとも偉そうな人が出て行った。そのあとに続いてみんな出て行く。ほっと一息。よし、出るぞ。そこへ別の刺青たちが入ってきた。ホント無理ですから。
あとがき。
二〇〇字以内で、と言う制限をつけて書いてみました。
散文(批評随筆小説等)
汗
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城之崎二手次郎
2004-06-01 22:38:55
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