寝汗
亜樹

ぐっしょりと汗をかいて見醒めた日
私の中身は薄くなってた

シーツへと吸い込まれた
私の中身は
悪夢のもとから
遁れられたのが
よっぽど嬉しかったのか
いくら呼びかけても
もう戻ってきてはくれない

仕方がないので
水を飲み
より一層
私の中身を薄くした

私から逃げられない私は
そうして私の中身が
すっかり空になるのを待っている


自由詩 寝汗 Copyright 亜樹 2007-09-17 15:39:51
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