朝焼けシンフォニー
さくらほ

それは
真新しい譜面から
厳かに音があふれ出すように


昏々と眠っていた東の山が目覚め
肌を震わせ鳴り始める
金色に燃える音をかき鳴らす
ほの白い月は
裏旋律を歌い上げる


眼前の池は空を映し
吹く風は弾む
大地に体温がよみがえり
草木の鼓動がリズムを刻む
鳥たちは奏での時を待ち
やってくる一瞬の時に羽ばたく

朝はこんな風にやって来るのか




自由詩 朝焼けシンフォニー Copyright さくらほ 2007-09-16 17:12:58
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