勝手
唐草フウ


いつか来るその日のために
わたしはあなたに笑いつづける
楽しそうに笑っていると
呆れて見てくれたらそれでいい


いつか来るさよならのために
靴を履く準備をしておく
泣かないで歩けるように
追いかけられても振り払えるように


いつか来るその日のために
きれいなわたしを見せないでおく
きれいな嘘はつかないで
淋しいなんて落ちこんだりしないで


いつかそんな日がきたら
迷わずわたしは
あなたの指を 
あなたの目を


歩きながら
眩しすぎた日々に感謝するだろう
かっこつけて颯爽と風を切って
誰もいないところまでは






自由詩 勝手 Copyright 唐草フウ 2007-09-14 08:12:45
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