せ
恋月 ぴの
比べたくなるものがある
幸せの度合いとか
それぞれの人生のありようとか
ひとと比べることで見いだせるものとは
柱に刻まれた幾筋かの古傷は
生を授かった証であり
輝ける未来への歓声でもあったとして
比べることにより得られた満足感と引き換えに
失った
大切なもの
見えなくなってしまったもの
比べることをやめたとき
ひとは
生きる意味まで失ってしまうのだろうか
柱に刻まれた幾筋かの古い傷
まっすぐに背筋を伸ばし
疑うことなど知らなかったあの頃は
何処へ
自由詩
せ
Copyright
恋月 ぴの
2007-09-11 23:59:48
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