みんなが
暖かい暖房のきいた
乗りなれた車に乗り込んで
颯爽と帰っていく
またね
またあしたね
と笑いながら
速く来てねと言ったのに
お父さんは
私が最後の一人になってしまうまで
来てくれない
わかってないなあ
みんなのまえで
自慢のお父さんと
お父さんの自慢の車に
乗りなれたしぐさで乗り込んで
またね
またあしたね
と笑いながら
颯爽と帰りたいのに
説明しなきゃ
わかってもらえないだろうけど
説明しちゃったら
全然意味ない
私はもう
免許取っちゃったけど
また明日が当たり前にあった時代はもう
終わっちゃったけど
いつか
もし気が付いてくれたら
いつでもいいから
一番に迎えに来て
私が最後の一人に　　なってしまわないように