テーゼ
空雪

意外と骨ばった手

小さなからだ

軽快な声

やわらかな茶色の短髪

猫のような瞳

残酷な素直さ


「今も、淋しいのか?」


右上がりの平仮名

ノートの隅のメッセージ(チョコチップアイス食いたい、)

睫の先の夕日

女の子のような男のような名前

バネのような俊敏さ


「お前のこと、大事だから…さ!」


つめたい指先
飛んだ涙
かたい拳
床に伸びた影
つきささる言の葉


「たぶんそれは、オレだけじゃない、だろ」


夏の花がよく似合う笑顔







あいつのテーゼ。
とりあえず 以上














キミは俺の生きる意味ではないのです。キミという存在のテーゼは? そう尋ねられたとしたら、先のように俺はこたえる、というだけの話です。
ならば俺の生きる意味は?
そうだな、その問いにこたえが必要ならばこう言ってやりますよ






いろんなテーゼで成り立つキミが生きてる世界、が やさしく在るということ。





自由詩 テーゼ Copyright 空雪 2007-09-10 00:38:14
notebook Home