59P 「短歌2」より
むさこ

花冷えに辛夷の花は紙吹雪
さながら空に向きて咲きつぐ

隣屋の蔦塀越して握手する
さまに吾が家の薔薇に近づく

芋づるが木犀の木に巻きつきて
ヌカゴガ三つ太りていたり

雨だれのリズムを持ちて落つる音
一人の夜を飽かず聞きおり


短歌 59P 「短歌2」より Copyright むさこ 2007-09-09 18:19:46
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