泣きたい葛藤
ロリータ℃。

私は大きな水に浸されて
じっと美しさを見上げていた
その度何かがさらさら入り溜め息がこぼれ出る



きっと美しいものが
私の不浄を癒そうとしているのだと
私は思い 心地よさに身を任せた

夢で見た美しい人が
私を見下し笑っている
此処からは靴の裏さえ目に入る

不自然に青い空と陽の光の配色さえもぶつかればきっと痛いだろう
けれど繋がるならば厭わない


(だって本当はわかってる)

美しいものなんかないことを
入り込むのは汚い調教の保存液
浸されるのは私が作った依存の羊水
甘えの逃避が空を覆う


別世界に二人はいるの
こうして転がり落ちれば楽とわかっているし
あなたもそれを幸とする
正しい逃げ方等わからなくとも
どうすればよいのかだけは知っている


(…けれど、)



無心にも似た飽和する心が
窮屈すぎて私はごぽりと胎動した。









自由詩 泣きたい葛藤 Copyright ロリータ℃。 2007-09-09 09:52:38
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