恋
K
体温が
奪われるだけを嫌がるように
アイスクリームが
私が噛んだその箇所から溶けていく
安っぽい木の棒を伝って溶けて
指先に残ってしまわない様に
舐めた指先が甘くて
もう一度食べたいと思わない様に
頭がキンキンして
なみだが零れてでも食べきった
たった一本しかない
私だけのアイスクリーム
自由詩
恋
Copyright
K
2007-09-09 02:03:30
縦