ぶら下がるその生殖器の先端を切ってお持ち帰り下さい。




歯を立てて噛み締めればジューシーな味が広がります「なまもの。」ですから。







さまよえる生殖器の最果てでぼくはぼくたちの夢を見てる。
飛び出した息苦しい泳いでる逝き着く先は知らないけれど。





花瓶の中に突っ込んでずこずこやれば実るものでもありません。



萎れても手を添えれば手折れません粘り強く励ましてあげましょう。



「なまもの。」です腐れば引きちぎってあたらしいものと挿し換えましょう。






生食にはお気を付けくださいなにせ「なまもの。」の生殖器ですから。




食あたりなどを防ぐためきつく加工してからご賞味下さい。
生殖の乱用には慎重に「なまもの。」は傷付きやすいので、






ぼくの生殖器はぼくのじゃないみたいに「ぼく。」であることを主張する。








ぼくが生殖器だった頃ぼくらはいつか空を飛びたいと願って、












　　　　　　　　　　　了。