２００６／０６／１５



停止した時間
定着した記憶
デジタル記録の果てに
朝日が射して雲が切れ
そろそろ活動をしたらと唆す
わたしは、ハイと言って素直になる

暗い色彩を払拭して明るさを増し
時間を６時間戻した
こうして景色は整ったから
もう少し明確に考えを示したら
君のものになるのではないかな

天王洲アイル駅を降り
前を行く見知らぬ少年と
そんな対話をしながら
急ぎ足で歩いて行く

レインボーブリッジが見える
高層のレストランでは
明るい顔をした男女が
疑いのないままに
意味を作りだそうとしていた