からだいろいろ
亜樹

指切りをした後の指撫でてやる細いその身にゃ重たい約束

パチンパチン音立てて飛ぶ白い月「私」であったはずの爪たち

幼子のぬくい手引いて歩いてく明るい方へ明るい方へ

喉ふさぐ飴煮詰まった「君恋し」吐き出せもせず飲みこめもせず

腕巻いた時計のベルトノックする皮膚の下からどくんどくんと


短歌 からだいろいろ Copyright 亜樹 2007-09-07 20:16:36
notebook Home