約束2
深月アヤ

言葉が捜せなくて

見つける迄の過ぎる時を
ただ車で走った
駅に近づけば
長い別離になると
知っている二人は
マリーナを何度も越えて


夜の海に溶けてしまう程の
貴方の純粋さを
そっと掬い取る
無欲な唇
その罪深い無知を
貴方の鼓動が教える


二年越しの約束の地
夏の終わりモノクロの
波の怖さを
瞳に映せば


こんなにも
違う二人が

とてもよく似ている






自由詩 約束2 Copyright 深月アヤ 2007-09-06 20:32:03
notebook Home