不意な経過
テルテル坊主

不意にあることがなくなってしまった

なにもやることが起きず

このまま時間だけが過ぎていくのかなと思ったとき

理解してしまった

人間がどんなに抵抗しても逃げられない束縛

時間

昨日の夕方の通り雨はもう戻らず

大卒のニートはただ引きこもり年を取る

火をつけたタバコは煙を上げて灰になり

旅先の旅館には部屋を貸し出す期限がある

追われるように過ごす毎日から離れて少し休めば


戻れない昨日を悲しみ

やってくる明日に恐怖する

ああまた明日がやってくる

頭では分かっている事

動かなければ

体が鉛のようで

固まった体で

また明日を迎える


自由詩 不意な経過 Copyright テルテル坊主 2007-09-04 00:29:02
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