少年Aによるレポート
しゅう
初めてトメゾウさんのオムツ換えをしたとき、僕は当然のようにトメゾウさん、のうんこに触れた。トメゾウさんのうんこはとてもくさかった。指のあいだも、爪の隙間も、とてもとてもくさかった。だんだんトメゾウさんがくさく思えて、僕はトメゾウさんの目じりに浮かんだ目やに、を見て、えづいてしまった。えづいて、吐いた。トメゾウさんは口をあけたまま、ぼんやりとまばたきをして、ぼんやりと朝ごはんを何度もねだった。くさくてたまらなかった。でも僕はなぜか、手を洗わなかった。トメゾウさんの、うんこがからからに乾いてくさくなくなるまで、僕は手を、洗えなかった。
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やさしいうたはうたえない。