空についての覚え書き(その1)
快晴

無口な空にコトバをはり付け

シャッター越しに見つめていると

風がそれをうたって泳ぐ

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青空がなぜか恨めしくて

どうにか引っ繰り返してみたけれど

青空は青空のまま

どこかで子供の笑い声

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ふと見上げればヒコーキ雲

まだ消えないでと願いながら

私もまた軌跡を一本

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夕日が雲を照らすのか

雲が夕日を隠すのか

私は影に「私」を見つける

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星も見えない東京の空

遠くを見やればビル群の

線香花火がポトリと落ちる


自由詩 空についての覚え書き(その1) Copyright 快晴 2007-09-02 20:57:47
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