夜ノ鈴音
服部 剛

気まぐれな
夏の恋に傷ついた
氷の心

とがった氷が
音も無く溶けゆく 
晩夏の宵 

やがて
秋の虫の音は 
一人きりの夜に
無数の鈴を
鳴らすだろう 





自由詩 夜ノ鈴音 Copyright 服部 剛 2007-08-31 21:20:02
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