サラマンダラ
秋也
か弱気赤い体躯
くねらせて
くねらせた先から紙を焦がし
焼けた小さな足跡
スローモーションで
炎ごと再生
伸ばした舌で火傷させるは
羽虫か
女の腕か
舌痕
這わせては
焦がれて
細胞ごと焼失する
体を燃やしてしまいたいんだ
紅蓮に包まれて
あなたを慌てさせてみたい
全てがくだらないと感じてしまう人に
火蜥蜴が甘痛を含む悦を届ける
小さく
強い
純粋な炎に思いを乗せて
体温を上げて
綺麗に
火を吐き続けろサラマンダラ
自由詩
サラマンダラ
Copyright
秋也
2007-08-30 21:52:06