自称彗星アオゾラ誤爆
アオゾラ誤爆

ようやく朝がきているよ
そんな嘘で早起きをした
きみのなかはどうなってるんだろう


街中のプラスチック踏んづけて
はだしできみを追いかける
冷えたアスファルトとうらはらに
どんどん熱を帯びてく、
泣きそうに

きみは歌うのがとても下手で
それだから愛してる
さよならをいえなくて可愛いから殴りたい

たくさんの正しさを胸に置いたら
その景色ぶっ壊して
間違ったっていいよね
きっとお互いにゆるされる



「永遠ってものがあるとしたら
飛行機みたいな彗星みたいな
あやうげな軌道にすがりついていたいな」



するどい加速を見せつけて
ふたりの爆ぜる視線が上空の青を引っかいた

いたるところに残ったきずあと
なぞればきみの走りがちなフレーズも
太陽も酸素も花もすべて刺さっているさ


私を呼ぶきみの声 いつだって悲鳴みたいだったね
きみを呼ぶ私の声 いつだって悲鳴みたいだった?


どうせなら心臓に痛みも安らぎもおしこんで
宇宙の破片のみこんでしまおう
まるでだれかのまねごとだけど
自称したらすこしでも愛しかった



ほら

世界の終わりが窓を叩くよ
とおいアオゾラをずっと
みていて







自由詩 自称彗星アオゾラ誤爆 Copyright アオゾラ誤爆 2007-08-30 11:34:12
notebook Home