■共同作品■  秋色水晶
Rin.


「目にはさやかに見えねども」



二の腕に日向の匂い残りおり 気付けば日暮れ夕風の立つ

秋来ぬと告げんばかりの午後六時 風鈴の音も耳に違へて

水を踏む頭上に蓮の花が咲く 物語る夢こころをなぞる

言の葉がひらり、流れるように時は ちいさな秋を 知らせてくれる




「水晶三連」



二人なら真夏に雪の結晶を ハァトに宿し水晶になる

水晶のグラスの水滴なぞっては わずかに傾く夏の陽を聴く

翠色のつるり飛び出す枝豆に 水晶浜のうたかたを見る









短歌 ■共同作品■  秋色水晶 Copyright Rin. 2007-08-29 00:44:18
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