時の滴り(九)
信天翁

        サハラ砂漠のように
      地上をすべてやきつくす
           向日葵の葉月
        青空にひろがるのは
     regretのシャボン玉ばかり

           そして 逆に
      森かげにうずくまるのは
  生臭いthanatosのまつげにぬれる
    埴輪のシルエットただひとつ

あゝ erosのドアは開かれるだろうか
       新鮮な四次元に満ちる
     かぜとひかりがひろがって





自由詩 時の滴り(九) Copyright 信天翁 2007-08-28 20:14:42
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