悖
路守 緒世留
この世界に殺されてはいけない
殺された自らの亡骸は
負け犬を見る様な目つきで
見られるからだ
世界は強大な狂気の塊
殺された自らの亡骸は
音も立てずに廃水の海へと
放り込まれる
自らの尾を追ってはいけない
世界がそれを望むからだ
皆一人で立っていなければならない
飼い馴らされる事を待ち望むな
自由詩
悖
Copyright
路守 緒世留
2007-08-28 01:06:14