やさしみ
望月 ゆき

さよなら、さよなら、


記憶を解き放って 
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空


枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている


水平でも垂直でもない
直線なだけの手紙が届く
深い深い呼吸をするあいだに
不必要なやさしさだけが
蒸発していく


さよなら、さよなら、



いつだって
追伸のなかにばかり、ほんとうがある






ポエニーク 即興ゴルコンダ投稿



自由詩 やさしみ Copyright 望月 ゆき 2007-08-27 21:18:03縦
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