いち、に、さん、いち、に、さん。
快晴

明け方に寝て6時半に目覚める。
外はすっかり明るくなっていて、
新しい1週間の訪れを告げる、月曜日。
私は洗面所で軽く顔を洗うと、
この時間には久しぶりに外に出た。

小学生達はまだ夏休み。
10年以上前の私も通った公園では、
ラジオ体操を数人でやる姿。
それを牽引する大人が2名。

昔は3〜40人ほど集まって、
繰り広げられていた光景も、
住宅街であるこの付近でも、
今では両手で十分に事足りる程。

ラジカセまでもが小さくなったことに、
変な感心を覚えながら、
私はその公園脇の自動販売機で、
アイスのストレートティーを買う。
結局、家ではこれにミルクを注ぐわけだが、
ミルクティーなどは間違っても買わない。

人数は少なくとも小学生達は真剣だ。
横目を使いつつ佇む私に目などくれない。
いち、に、さん、いち、に、さん。
まだ毎日通ったらハンコを貰える、
ポイントカードなどはあるのだろうか。

私はそれを溜めることが出来なかったが、
皆勤賞だと何が貰えたんだったんだっけ。
そして今の子供達は何を欲しがるのか。
10年後にもまだこのような光景は見られるのか。
音楽が一巡して大人がラジカセの元に走る。

私もそれを合図のように再び歩き出す。
軽く背筋を伸ばしながら。


散文(批評随筆小説等) いち、に、さん、いち、に、さん。 Copyright 快晴 2007-08-27 07:30:42
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