秋のささやく頃
いすず

残暑見舞いを書いて
少しは凌ぎやすくなった季節を迎えたの
季節の移り変わりが
少しずつ感じられるようになって
毎日 緑の中で呼吸している
ときにまぶしいきらめく光に目を細めながら

いつも通る喫茶店の前
あなたは素通りして行く
約束したこと 覚えていないのかな
いっしょに涼めたら 楽しいと思うのに

帰りが遅くなると 疲れ果ててしまう
だからわたしも 言い出せない
ぐるぐる巡るばかりの状況
抜け出す方法は なんだろう?

きっかけがあれば
もっと近付くことできるよね
秋のささやきが聞こえるの
今は
そっと見守っているから
どうか 気付いて


自由詩 秋のささやく頃 Copyright いすず 2007-08-27 05:35:35
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