秋のささやく頃
いすず
残暑見舞いを書いて
少しは凌ぎやすくなった季節を迎えたの
季節の移り変わりが
少しずつ感じられるようになって
毎日 緑の中で呼吸している
ときにまぶしいきらめく光に目を細めながら
いつも通る喫茶店の前
あなたは素通りして行く
約束したこと 覚えていないのかな
いっしょに涼めたら 楽しいと思うのに
帰りが遅くなると 疲れ果ててしまう
だからわたしも 言い出せない
ぐるぐる巡るばかりの状況
抜け出す方法は なんだろう?
きっかけがあれば
もっと近付くことできるよね
秋のささやきが聞こえるの
今は
そっと見守っているから
どうか 気付いて