夜のこない日曜日
哀詩
あたたかな不誠実、
かいまみえる色濃い(恋、来い。)
世界の果てでなら あたしのかおは、
みたこともないほどの美人になるんじゃないかしら。
(だって世界の果てってきっと真っ暗よ。)
そしたらあなたの愛だって一人占めで
あなたの笑顔だってそのおおきくてごつい手だって
首元のしゃんぷーの香り、中指のふとめなシルバー
左手薬指のつめ、情緒あふれることば、
それらを紡ぎだすそのくちびるだって
ぜんぶ、ぜんぶこの左胸に。
朝焼けをみたか、みてないか
あたしのことを好きか、嫌いか
小指にちかって、まえがみをいじる。
目に掛かるカーテン、分け入って、のぞきこんで
あなたの目に中てられるあたし。
(今日も夜はこなかった。)