光の鳥
草野大悟

うすっぺらな
かさぶたを
かさねすぎて
海をわすれた。

くされかけた
霧のなかを
影のない魚たちが
歩んでいった。

矢のように駆ける
雲の彼方に
涙をたたえた
光の鳥を見た。





自由詩 光の鳥 Copyright 草野大悟 2004-05-27 22:09:18
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