残暑見舞い
さくらほ

残暑 ひとしずく 
ゆるゆると溶かす
慣れた絵筆が
パレットの上で色を作る
頬も胸も
灯の色にいろづけて

夕焼けに
どこへも行きたくなくて
どこにも帰りたくなくて
バイクの君の背中を
いつもより遠くまで見送る

蝉時雨やんで末葉の気配
さよならは夕日の香り


残暑お見舞い申し上げます


自由詩 残暑見舞い Copyright さくらほ 2007-08-25 18:38:51
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君の歌