27:00
R


どうか、どうかと呟いた言葉のほんのひとしずくでも、きみにとけだしていればと。

体温よりも空気がねとりと熱く僕をむすぶから、
きみが僕をすくいあげようと伸ばした腕さえ跳ね除けてしまう。

涼しげな27:00.
熱帯夜。

月ばかり青みのような黄みのような、そんな心許ない光で照らす。
流れていく雲(相対的に速度が速く感じる)がきみの気持ちでないように、と

寝苦しい夜に体を離して眠るきみに、
どうか、と呟いた愛の言葉のほんのひとしずくでも、きみにとけだしていれば、と。



自由詩 27:00 Copyright R 2007-08-25 14:03:52
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