キモチセブン
黒川排除 (oldsoup)
天気図に愚妹押し当て銅線引く
鞄に灰詰め旅人塔遠くから見る
時が止まれる木を育てている砂漠の真ん中
零時着現地解散十九頭
立ちすくむ響きの行き止まりの野原
月にあるというドア刺さっているぼくにも
女こおりていわくお背中流しましょうか
成り行きに任せてもかなしさは拭い切れぬ雲
いくたびも通り過ぎやっと花とわかる
窓枠に手をかけ熱を吐く眠り
ストライプのどこか引き都市の蜃気楼
蜘蛛の足空に消え空は朱にひとの朱
穴を掘り草を埋める土のにおいあとで嗅ぐ
フーオフーオと七不思議 受信するファックス
信心は樽に空洞としてある
踊り果ててまたも音楽藁塚から
煮立つ湯を入れた鍋が背後かごめかごめ
九つ十しそのふりかけ舞い上げて
泣く子と鳴る子向かいあう杞憂であれと願う
武士自害してしまいフシギナキモチ