キミ≠鎮痛剤
青井 茜

頭痛の理由は
きっと記憶の右裏にあって
鎮痛剤は捜し当てられない
 
 
迷路を更に複雑にした
毛細血管の集落で
私は愛してるを
どのくらい循環させられるの
 
 
 
耳から流れた組織液は
もちろん生きている証
でもそれだけでは
二人の意味にはなりはしない
 
 
止まらない幸せに
終止符を打ったとすれば
記憶の左裏にある
頭痛の理由を捜し当てられた時
 
 
 
永久に続くことを
無理と思いはしない
泣いている夜にも
私は優しく叫ぶことできるから
 
 
 
 
計り知れないほどに
愛してるは循環しているの
 
幸せに終止符は打たないの


自由詩 キミ≠鎮痛剤 Copyright 青井 茜 2007-08-24 02:18:12
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