夏の日
日朗歩野

疲れた僕は 木陰で休んでいる
幹に 蝉の抜け殻
とても静かに
何年もそこに在りつづけているかのよう

しばらくして
ふと気がついた

だまって
いる

その少し上にも
またその上にも
蝉がいる
たくさん

突然 時間が流れはじめた


そうだ
この夏 僕は
この夏を 僕は


自由詩 夏の日 Copyright 日朗歩野 2007-08-23 23:57:38
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