約束
美砂
いまごろ
どこに
浮いているか
風をつかむよう
指をひろげても
空をきるばかり
なにかとすり替えられたわけでも
なかろうに・・・
見事に
はたされない
急にうしろから
せまってくるような
気がしてふりかえれば
すでに
風の駆け抜けていったあとで
通りがかなたまで見渡せて
わたしは
あきれるほど
ひとりだ
自由詩
約束
Copyright
美砂
2007-08-22 23:29:21