「 架空の夏。 」
PULL.








紙飛行機の届く距離メールで飛ばす「さっきはごめんいいすぎた。」





ひまわりの背を追い抜いた彼を息子と呼べないもどかしい夏。



夜ごはんはあずきバーと夕焼けたっぷりの入道雲ごろごろ。



悲しみは倍音で鈴虫に合わせ泣いてみるのもいいかもね。





西瓜の中には爆弾ひとつ砕けてわかるひと夏の行く末。



カブトムシの雌を悪くいうおとうさんに感じた違和感はなぜ?。












           了。



短歌 「 架空の夏。 」 Copyright PULL. 2007-08-22 07:43:22
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