白い犬の気持ち
由希

きみが泣いているとき

ぼくにできるのは
ただ、そばにいることだけ



きみの好きな

真っ白い花をつんで
かかえたひざのとなりにそっと置いて

月の石のしずくのような

きれいな涙がこぼれるのを、そっと見ている



ぼくには

きみをなぐさめてあげること、
できないけれど

でもずっと

ずっとそばにいるよ


自由詩 白い犬の気持ち Copyright 由希 2007-08-21 12:51:00
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