同じ星にいるだけで
蒼穹

心配そうに見つめる 君 「大丈夫だって」
言い聞かせるように繰り返していた あのとき
なんで 素直に 「ありがとう」って言えなかったのかな

隠してばかりだった 隠していれば強くなれると思っていた
とんだ勘違いだったよ ただ辛くなって 寂しくなるだけだった

だから全部曝け出した 曝け出してしまえば楽になると思ったんだ
とんだ勘違いだったよ 隠すものがなくなって 余計に寂しくなっちゃった

僕に朝がくる 君に夜がくる 同じ光は分かち合えなくとも
僕が見た朝日を 君が見る月に贈る 君という光が 僕を照らす
醜いよね こうやって自分を追い詰めて 君の慰めを待っている

いっそ 突き放してくれていいんだよ でも 抱きしめてくれてもいいんだよ

心細そうにはなれた 君 「信じてほしいんだ」
言い聞かせるように繰り返していた あのとき
なんで 素直に 「好きなんだ」って言えなかったのかな

妬んでばかりだった 妬んでいれば人であれると思っていた
だけどさじ加減だったよ ただ弱くなって 汚くなるだけだった

だから全部奪い去った 奪い去ってしまえば軽くなると思ったんだ
だけどさじ加減だったよ 背負うものがなくなって 次第に悲しくなっちゃった

僕は僕に酔う 君は夢を追う 同じ光は分かち合えなくとも
僕が見た朝日を 君が見る月に贈る 君という光が 僕を照らす
醜いよね こうやって自分を追い詰めて 君の慰めを待っている

いっそ 突き放してくれていいんだよ でも 抱きしめてくれてもいいんだよ

支えあえるものが 欲しいだけなんだよ

同じ星にいるだけで 終わりたくないから


自由詩 同じ星にいるだけで Copyright 蒼穹 2007-08-20 22:30:51
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