みるくいろの光
風音

乳白色の星粒が
漆黒の夜空を横切っていた

天の川

私達はふたり
地上に横たわり
声も無く天空を見上げた

端から端まで
散らばった星たちは
たとえだれも見るものがいなくても
その輝きを
しずかに誇っていた

私達はミルクいろの光に包まれ
圧倒され癒されていた

星が流れ
消えていく
その命の終焉を見届け
そっと祈りをかける

街では見ることの出来ない夜空も
スモッグの上では
毎晩こんなに美しく
目を瞑っても
まだ思い浮かぶほどの

星の粒たちよ
いつまでも消えずに夜空で


自由詩 みるくいろの光 Copyright 風音 2007-08-18 06:44:04
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