ウインク
乱太郎

真昼の太陽の微笑みを
光とともに受けて
重たい涙が乾いてしまった

空が吸い込んだみたいに

真昼の温もりのある風が
おそるおそる
やってきて
冷たい憂鬱を運んで行った

夕立にならなければいいが


真昼のウインクに
投げキッスのお返し


白黒の子猫が
にゃあんと鳴いて
赤く熟したさくらんぼが
ぽとりと 落ちる


真昼は
照れ屋なので
今日という置手紙を残して
夜にバトンタッチ

明日も
会いたいな


自由詩 ウインク Copyright 乱太郎 2007-08-17 21:35:02
notebook Home 戻る