雨雨雨雨
太陽の獣
明日は晴れろよ
特に何もないけれど
たまにはわがまま聞いてくれよな
冷たい雨に打たれ続けて
雑な彫刻が出来上がっちまった
素材は「消耗品」または「使い捨て」
何が出来た?
悲しいね
こんなものくれてやる
手ぶらな僕は打ち付ける音に響いてる
それは虚しいから無無しいに変わる瞬間を捉えきれずに
雨の牢屋で時が来るのを
ただ待っている罪人の震え
瞼を開いたって雨が邪魔する
微かに見えたあのビルの人影だって希望にはほど遠いし
光でさえ入り込めないこの牢屋から
逃げ出す事なんて出来るものかよ
振り向いたそこにはズタズタの彫刻
抱き締めた僕は傷だらけだ
せめて赤くなってくれればいいものを
流されていくのだから笑っちゃうよ
もしも
もしもだよ
もしも例えば奇跡がさ
そう、もしも明日に天変地異でも起きたとしてさ
晴れにでもなったとしたらさ
お前に名前を付けてやるよ
僕とは違う、違う名前を