ホーム
霜天
藍色を少し混ぜる
空の端の盛り上がった場所に置く
それだけで一日は暮れていけるし
僕らもゆっくりと、眠ることが出来る
あの日、あの壁の落書き
木に刻んだあなたの名前
遠くへ行けるようで、何処へも行けない
羽が生えて飛び立つことも
おかえり
そのように出迎えて
溶けていける人がいるのなら
十年分のホームがある
振り返れる場所を優しくつかんで
放さないようにして藍色に眠る部屋がある
自由詩
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霜天
2007-08-15 00:22:04
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