ごうごう
大覚アキラ

この薄っぺらな皮膚一枚の下で
血はごうごうと流れている

うるさくてかなわんよ
まったく
とまってくれ今すぐ

太陽が熱と光を叩きつけてきて
世界のど真ん中で高笑いする

メロンソーダ
あるだけ全部ください
渇いてるの とても

きみは眼を閉じて
怒りと諦めを
手なずける術を学ぶべきだ

うるさくてかなわんよ
お説教は
もううんざりです

価値を捨てた人の勝ち?
価値を作った人の勝ち?

価値?
勝ち?
カチーン!

頭きた てめぇ ぶっ殺す

メロンソーダには
チリドッグ
って常識じゃん
んで
ハラピニオ ダブルで
とか
パクってんじゃねえ てめぇ

見てよ ほら
血はごうごうと流れている
Go! Go!

くだらねぇ
くだらねぇよ あんた

がんばる ということが
かっこ悪い時代がありました
がんばれ ということばを
軽々しく口にできない時代になりました

おい
おまえら
生きるってことを
舐めてんじゃねぇよ

薄っぺらな
気持ちを
太陽に透かして

何が見える?
そこに
何が見える?

がんばれ

がんばれよ みんな






自由詩 ごうごう Copyright 大覚アキラ 2007-08-13 13:42:41
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