夢
西平よしゆき
閃きの蒼天航路、どこまでも続く虹の道。僕はたゆたう。
どっかに飛んでった夢のカケラ。とこしえのドリーム。
忘れない。忘れられない。
在りし日のロックスター。今なら分かるさ、その苦悩。
I know your own pain.君だけの、君自身の痛み。
笑えやしない。
それでも明日はやって来る。昨日の後悔と懺悔を引き摺ったまま。
何かが起きている事は、勘の鈍い僕でももう気付いているさ。
地下変動より活発に、核爆発よりでかいスケールで、
君の事、愛したい。
そろそろ戻る時間。梯子から降りて、僕は下界へと吸い込まれていく。
また日常という名の鎖が僕を縛る。自由になりたいんじゃない。
ただ、今の自分にもう耐え切れないんだ。分かるかい?
テレビを消して、コンピュータを捨てて、君とただただ抱き合っていたい。
やがて人は夢を忘れる。錆付いた金具のように、鈍くなる。だから僕は今を生きたい。
いつも、いつまでも、震えるぐらいの夢を見ていたいんだ。