八月十六日
高木 しおへー

八月十六日


下駄をならし
道を歩いてると
元気よく伸びた葉っぱに
目を奪われ 吸い込まれる
いや
飛込んだ

葉緑体のなかを泳ぎ回り遊んでおると
蜩に食べられ
ああぁー

蜩の喉が潤うなら
僕は
生まれたかいがあった
いただいて下さい
と言うと

消化され
オシッコを蜩はする

今にも
子供が生まれそうな
お母さんの
お腹に


自由詩  八月十六日 Copyright 高木 しおへー 2007-08-11 22:06:27
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