無題
由希

私には、何も無いと思った

好きな仕事も
好きな相手も

何も、無い



零れていくものを必死に掴み取ろうとして

最後に残った、欠片



それは

明日の自分という、未知の可能性だった


自由詩 無題 Copyright 由希 2007-08-11 21:07:27
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