夏の影
塔野夏子



銀色の太陽が照りつける夏があり
それはもう
うち震えるほどの悲しみに満ち溢れているのだが
私には震えることが許されていない
この夏の中では
私は銀色の太陽に烈しくうたれて
鋭く濃い影をいつまでも曳いていなければならないのだ







自由詩 夏の影 Copyright 塔野夏子 2007-08-11 09:53:44
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
夏について