『し』
秋桜

『思』
 
損をする
誰かを思うこの気持ち
知らないままに大人になれば


『子』
 
育て方一つで変わる性格に
リセットボタンはあるはずがない


『師』
 
人としてこうありたいと思う人
一度も口に出しはしないが


『視』
 
空の青
じっとみつめたそのなかに感じた視線
亡き君かも、と


『士』
 
サムライの騒ぐ魂
燃えさかる熱意の瞳消さず進めよ


『死』
 
死を定義することなんてできないよ
人それぞれの判断だから


『支』

生きるもの全てが活きていくため
誰かが後ろで踏ん張っている


『糸』

手繰り寄せて編んで太く結びつけよう
仲間の絆固くして


『志』

古の武士の心は真っ直ぐで
心の鎧を貫いたとか…


『私』

自分でも明確に掴めていない
だけど確かに此処にいるのさ




短歌 『し』 Copyright 秋桜 2007-08-08 16:08:43
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