創造せよ
円谷一
球体を愛せよ 宇宙を敬えよ その外の世界を敬信せよ
神の側に立って万物の蠢きを見据えよ 後は果てしない彼方を眺めて感慨に耽よ
洗剤の匂いに満ちた朝の空気を胸一杯に吸い 清められた思考で詩作に励め
太陽でも月でもない遙かな想像経路の先にある理想空間にある色で頭を浸せ
黒い巨大な記憶の塊が現してきたら必要なものだけを選び取り捏ねよ 創造するのだ
情熱で芸術のクッキーを焼け ひたすら創り続けよ そして世界中に撒き続けよ
クリスマスのサンタも仰天 雪降らしもびっくり 飢餓は消え エネルギーは満ちる
生物は歓喜に溺れ 様々な花が降ってくる 皆はあなたの言葉を待っている その第一声でどれだけ祝福の嵐が吹き荒れるか 大気はピンク色に色付き 永遠に春の陽気に包まれるであろう
しかし創造するだけで生きていくことはできない 創造は現実だが 想像は仮想である 創造と想像は紙一重の存在である しかも想像を創造に変えることは並大抵のことではできない 大抵の想像は想像のままである そして現代人はそのようなことをしている時間が取れない 暗い人混みの中で考えられることは常に想像であり その域を出ることは一度社会と切り離れて孤独の浴槽に体を沈めることで以外できないであろう
勇気で一歩踏みでよ 創造せよ そして自分の世界と現実の世界をリンクさせるのだ これまで生きてきた者ならば必ずやそのことが可能だ そうすれば長い雨を上がらせ 雲を開いて天を現し 荒廃していた大地を潤し溢れる緑を広がらせ 凍結していた大海を融解させ生物達が戻りコーラルグリーンの色に戻させることができる 自分の世界と同じように そうして救世主となり 生き物達を胸の中に抱くのだ 天国よりも涅槃よりも安らげる場所 それはあなたの中にある
創造された詩は生命達の心に芽を伸ばし 努力と歳月で場合によっては大きな大樹となるだろう 大樹によって負の感情から酸素を生み出し 大地を生み 海を創って 生物を育てる そして枝に付いた言の葉で自らいつの間にか詠いだすのだ 詩は風に乗って生き物達の心に止まり 再び種となり芽となる それが無限に繰り返される それは何においても言えることだ 現実世界で応用すれば 大樹は大輪を咲かせることであろう そしてそれが太陽となり 本当の太陽と重なり 輝きを増して 万物を照らし続けるであろう それは宇宙までも暖め無限大の可能性を示すのだ そうして気付くであろう 神であり救世主である証明を
さらに他の生き物達と世界を重ね合わせれば さらに栄華を誇ることができるだろう 無限大の世界がさらに大きくなって 万物を共に見通せる力を得ることができる ただその力を独占しようと考えてはいけない 常に他者と見張り合い 自分の世界と力を過信しないことだ 創造物は平等であり自由に生きる権利を持っている その世界には様々な生き物が住んでいる 彼らを脅かしてはいけない と同時に現実世界を見渡して万物を愛する心を磨かなければならない その鏡には 真実が映っている 暗闇が映り込んでいても気にせず 枯れることのない大樹を育て続けよう 必ずや未来が見えてくるはずだ